前回の記事で、分析した業務に対して「こういう作業だったら自動化できる」という条件とその状態にするためにやることをご紹介しました。今回は、業務自動化に使われる代表的な技術を紹介します。
業務自動化に使われる代表的な技術
ひとくちに技術といってもピンキリあります。手軽さと自由度がそれぞれあり、その業務の位置づけによってどの技術を使うと一番効率よく自動化できるのか、異なります。このあたりは、技術者のセンスにもよってきますね。
Python(パイソン) 手軽さ★★★☆☆ 自由度★★★★★
業務自動化の本命。プログラミング言語を使い、かなり自由度の高い動きをさせることができる。出来上がったプログラムはファイルをクリックする、または、自動起動する設定にして利用します。
Webスクレイピング、Excel操作、PDF操作、DB処理、などが可能です。さらには、Webシステムを構築して自動で毎日処理を実行させ、結果を社内で共有するなども可能。
ただ流行ってはいるがまだエンジニアが多くなく、大規模に作りすぎてしまうとメンバーの引継ぎ自体が困難になる恐れはあります。
Excel マクロ 手軽さ★★★★★ 自由度★★★☆☆
手軽に業務自動化をするときには、データを管理・処理させているExcelの情報を直接動かせるExcelマクロが有効です。しっかりと作り込めば、Excel単体でデータベースアクセスやWebサイトからの情報取得もでき、データの自動取得・分析の処理ができます。
Pythonほど自由度が高くないですが、解説本も多く出版されており、特に個人でも取り組みやすい技術です。
処理自動化ツール 手軽さ★★★☆☆ 自由度★★★☆☆
パソコンでの業務を自動化するソフトウェア、RPA(Robotic Process Automation)ツールがあります。
- Windows 「Power Automate Desktop」
- Uipath
Power Automate Desktopは、Windows10 に搭載されている、無料で使える処理自動化ツール。ただ、実施するときに必要な初期処理が多かったり、とっつきにくい部分があります。
UiPathは、RPAツールの中でも一番知られているツールです。解説する書籍も割と豊富で、学習しやすいです。
ブラウザを使っての画面操作をレコーディングして、繰り返す設定を作るといったことが可能です。
ランニングコストがかかるプランもあります。
クラウド処理自動化ツール 手軽さ★★☆☆☆ 自由度★★★★☆
クラウド型で業務を自動化してくれるサービスとして、サイボウズが提供しているkintone(キントーン)があります。
バックオフィス業務を全体的に自動化することをイメージしているのであれば、土台としてこのkintoneを導入して業務を自動化する部分をサポートしてもらうのもいいかもしれません。
費用もかかりますが、カスタマイズの相談ものってくれるのが良いですね。
私としては、中小企業・または個人の業務自動化・効率化の推進をサポートしたいと考えています!
特にこの中で費用が抑えられる、Python, Excel マクロを使った業務自動化を中心にTipsを更新していこうと思います。
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■編集後記
書いてて思ったんですが、この辺の話って言語化が難しいのに「読んだけど、やって♡」っていう話になるんじゃなかろうか。。なんて。…相談承ります!
■今日のつかもと家
三女はアイスが好き!アイスを食べているパパ、お姉ちゃんズに、エンドレスで「(ひとくち)ちょうだい♪」とねだりどんどんバグバグ食べていくたくましい末っ子(1歳)です。